更年期の食事
更年期の症状は、食事を見直すことで軽減することができるといわれています。若い頃の無理なダイエットや不規則な食生活が症状を重くする場合もあります。
症状の種類や程度には個人差があるため、必ずしも食事で改善されるとは限りませんが、これまで食事に気を使っていなかったという方は、一度試されてみる価値はあります。
ビタミンやミネラルなどを意識し、バランスの取れた食事で栄養を十分に摂ることが大切です。
更年期の食事として良いとされているのが「大豆製品」です。大豆に多く含まれている「大豆イソフラボン」は、成分構成がエストロゲンと非常によく似ており、体内に吸収されるとエストロゲンのように働く作用があるとされています。
肉料理の代わりに豆腐を使ったメニューにするなど、まずは、毎日の食事に大豆製品を積極的に取り入れていくことをオススメします。1日の摂取量の目安としては、豆腐なら半丁~1丁、納豆なら1~2パックまでが適量です。
続いて、ぜひ摂って頂きたいミネラルのひとつが「カルシウム」です。エストロゲンが減少すると、骨粗鬆症になる可能性が高まるといわれています。
また「亜鉛」には、ホルモンバランスを整える働きがあるとされていますので、更年期は特に、亜鉛不足にならないよう心がけた方が良いでしょう。
・一度に食べ過ぎない
・一品で済ませず、できるだけ多くの食品を組み合わせる
・野菜を多く摂る
・お肉はできるだけ脂身をさけ、油を減らす調理法を選ぶ
・たんぱく質は大豆や魚を中心に摂る
・カロリーやコレステロールも意識する
・バターなどの動物性脂肪はさける
・おやつなども使っている油をチェックする
など、基本的な食生活の見直しは更年期に限ったことではありませんので、あまり難しく考えず楽しみながら取り入れていくことが大切です。